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【頚部ジストニア】ソファーに座ると首が落ち着く

痙性斜頸/頚部ジストニアに関する鍼灸治療の効果と施術内容について説明しています

首の筋肉が自分の意思とは関係なく持続的・断続的に収縮し、ねじれや傾きが生じる頚部ジストニア(痙性斜頸)

患者さんに「どんな時に症状が楽になりますか?」と質問すると「ソファーに座って後頭部を背もたれにつけている時は楽です」と答える方が多くいらっしゃいます。

この「ソファーに座ると首が落ち着く」という特徴は、首の筋肉の異常な収縮が、一時的に軽くなったり、消失したりする「感覚トリック」という現象によるものです。

「感覚トリック」が見られることは、ジストニアの特徴的な所見であり、医師が診断を下すときの手がかりにもなります。

ソファーに座ると首が楽になる理由:感覚刺激で誤作動が中和される

ソファーの背もたれに深く座り、後頭部を預けたときに、首の緊張がすっと抜ける背景には、「脳への新しい刺激」が関与しています。

頚部ジストニアの脳内では、運動のアクセルとブレーキを調整する「大脳基底核(だいのうきていかく)」という部位に信号の乱れ(誤作動)が生じています。

本来ならば「余計な動きを抑え込む」というブレーキが外れてしまっているため、首の筋肉へ「縮め」「回旋しろ」という異常な命令が止まらない状態になっています。

この状態において、首の付け根あたりを背もたれにつけることで皮膚のセンサーが刺激されると、脳へ「後ろに支えがある」という新たな触覚・圧覚の信号が送られます。

すると、新しい感覚刺激に脳の回路が気を取られることで、乱れていた運動命令が一瞬リセット(中和)され、筋肉の異常な収縮が和らぎます。

これが、ソファーに座ると首が落ち着く(感覚トリック)理由です。

ソファーに座る以外にも

  • 顎や頬を指や手のひらで触れる
  • 壁に寄りかかる
  • タートルネックを着る、マフラーを巻く
  • 帽子をかぶる
  • 首が回ってしまう方向の反対に視線を向ける

など、首が楽になるという患者さんもいらっしゃいます。

これら感覚トリックは、頚部ジストニアの本質が、筋肉そのものではなく「脳の誤作動」であることを示しています。

青山はり治療院では、体の鍼と耳の鍼で脳の誤作動を修正、ジストニアの症状改善と早期寛解に取り組んでいます。

異常な収縮を起こしている筋肉を中心に、その周辺の筋肉、全身の筋肉に鍼をすることで、筋緊張の緩和、痛みやこわばりの軽減が期待できます。

脳に近い耳からの鍼刺激は、ジストニアの病態において「大脳基底核」とともに深く関わっている「小脳」「視床」「大脳皮質」を含めた神経ネットワークの誤作動を調整する効果が高いと考えています。

「感覚トリック」という現象は、鍼の刺激が脳に入力されることで、その異常な筋肉の収縮を抑制できることを示唆しています。

頚部ジストニアでつらい思いをしている方は、鍼治療を選択肢に入れてみることをおすすめします。

青山はり治療院 服部

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