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咳を繰り返している小学5年生の男児、の施術とその経過をご紹介します。
患者 S君
小学5年生の男児
・両親と弟(小学2年生)の4人家族
・習い事:英語と水泳を週1回
これまでの経過
夏休みが終わり新学期が始まった頃から、食べる量が減った。3か月で2kgの体重減少
顔や首に湿疹も出ていた
湿疹はおさまったが、咳が出るようになった
地域の医療センターで詳しい検査をしてもらったが、結果は異常なし
寝ている時の咳はない
家でも学校でも、咳が出ている
授業中は水筒を抱え、咳が出ると水を飲んで咳を落ち着かせている
親の所見
1か月ほど前に、家族で順番に感染症に罹り、皆で咳をしていた
S君も一時期、抗生剤などを服用していた
弟に比べると、神経が細かく、内向的なようだ
便秘の傾向がある(2,3日に1回の排便)
チックとは
チックとは、素早く短い体の動きや声を無意識に繰り返します。
まばたき、首を振るなどの「運動チック」と、咳払い、鼻を鳴らす「音声チック」があります。
小児のうち、5人に1人ぐらいの割合で何らかのチックが一時的に現れます。
数カ月で自然と消失しますが、チックが出る部位や種類が変化したり、再発することもあります。
クリニックでは、経過観察となることが多いようです。
神経のたかぶりを鎮める漢方薬「抑肝散」が処方されることがあります。
チックが複雑化(重症化)する場合は、抗精神薬を使うこともあります。
当院の所見
脾胃の弱り(胃腸の虚弱)が原因で、S君は咳を繰り返していると考えました。
脾は、肝の疏泄(そせつ)を助け、肺を滋養します
疏泄とは、のびのびと気を巡らせる作用のことをいいます。
疏泄がうまくいかずに気が滞ってしまうと、咳を出して気を通そうとします。
子供は、「木(もく)」の性質が旺盛で、枝葉を拡げて成長します。
そのため、五行でいうところの「木」に対応する「肝」の気は、些細なことで暴走したり、滞ったりしやすいという特徴があります。
治療方針
脾胃の弱りを補い、肝と肺の機能と五臓のバランスが整え、心配されている状況を改善することを治療の方針として施術を行いました。
施術メニュー:小児はり(30分)¥6,000
施術内容
通院の期間
咳が治ったため、通院は終了となった
治療の経過
最後に
チックの原因として、親の過干渉、気にしやすい性格、など様々に取り上げられています。
しかし、子供自身にも、親御さんにも、特に思い当たる理由がない、のびのびさせているにもかかわらず、チックがみられることがあります。
原因がわからないチックはよくあり、チックは、鍼灸で軽快するケースが多いです。
経過観察以外に何か方法がないかとお考えの親御さまは、お気軽にご相談ください。
青山はり治療院 服部
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