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東洋医学では、立夏以降は夏となります。
立夏は「夏の始まり」を意味しており、今年の立夏は5月5日から19日。まさに、夏が始まったところです。
今年は「ラニーニャ現象」による猛暑と大雨の梅雨が予測されているようです。
この記事では、夏を元気に過ごす養生法をご紹介しています。
東洋医学では、自然も人も含め万物は「木火土金水」の5つの要素から成り立ち、それらがお互いに影響を及ぼしあいながら、バランスを保っていると考えます。
炎上
五行では、夏は「火」のグループに属します。その特性は「炎上」です。
炎が燃え上がる様を表し、温熱/上昇/明るい、といった性質や作用を持ちます。
心
夏は、五臓(肝心脾肺腎)でいうと「心」の季節に分類されます。
心は、精神や血脈と関係しています。
心が弱ると、動悸・うつ・不安・不眠の症状が現れます。
小腸
小腸は、胃から送られた消化物を分別します。固形分は大腸に送られて便に、水分は膀胱に送られて尿になります。
東洋医学の「心」と「小腸」は表裏の関係で、経絡でつながっています。心が弱ると、小腸も影響を受けます。
精神的な原因で心が弱ると、頻尿や便秘・下痢になります。
夏はこれらの不調が起こりやすいので、あらかじめ知っておくとよいと思います。
人間は、自然の一部です
気温が高くなると人間の気は上昇し、心熱でイライラします。
太陽のリズムに合わせて朝は早く起き、夏の日の長さや暑さを嫌がらず、適度に運動して、気分を発散させることが大切です。
同様に、季節に合わせた食養生を心がけてみましょう。人間と自然との調和が保たれて、健康につながります。
苦味
五行でいうと夏は「苦味」と同じグループに分類されます。
苦味の茶、コーヒーは、心熱をとって解毒し、気を下におろして利尿を促してくれます。
夏野菜
夏に収穫される旬の野菜を食べましょう。
心熱を冷まし、イライラをとり、尿をたくさん出す作用があります。
トマト、スイカ、きゅうり、ゴーヤ
発散
夏は「発散」の季節です
しそ、ドクダミ、ハッカ、生姜など香りのあるもので発散します
湿邪
日本の夏は、高温多湿の特徴があります。
甘いもの、冷たいもの、高カロリーの食べ物は、体に湿を溜めてしまいます。湿邪は、胃腸のトラブルにつながります。
毎年、夏になると夏バテ、胃腸が弱る、倦怠感、などで悩まされる方は、東洋医学の視点でご自身を見つめなおしてみるのはいかがでしょうか。
鍼灸治療もおすすめいたします。
夏と体をうまく調和して、充実した日々を送りましょう!
青山はり治療院
おみみのはり 服部