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迷走神経は、脳からでる12対の脳神経のうちのひとつです。
脳神経で唯一、腹部まで長く伸び、その複雑な走行から「迷走」神経と呼ばれています。脳、のど、気管、肺、胃、心臓、肝臓、膵臓、腎臓、小腸・大腸などの器官に分布し、臓器を動かしたり、異常がないかを感じ取っています。
筋肉を動かす「運動系」と、皮膚などの感覚「感覚系」、臓器の感覚、平滑筋・腺の分泌を支配する「自律神経系」の3つに分けられます。
迷走神経は、自律神経としての役割もあります。
自律神経は、循環、呼吸、体温調節、消化、分泌、排泄など、基本的な生命活動を維持するために、無意識(自律的に)のうちに働いてくれる神経です。交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)の2つが全体のバランスをとることで、心身の健康が保たれています。
迷走神経は、副交感神経として機能しています。
頚から胸腹部の器官と内臓のほぼ全てに分布して、声帯、心臓、呼吸、胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、腎臓などの運動、消化液やホルモンなどの分泌をコントロールしています。また、腸に張り巡らされた迷走神経が、腸の情報を脳に伝えています。
副交感神経は、他には、顔面神経、舌咽神経、動眼神経、骨盤内臓神経があります。その中でも迷走神経こそが、副交感神経の仕事の大部分を担っています。
「副交感神経の主体は、迷走神経である」といえます。
迷走神経が正しくし機能すれば、脳の視床下部から、正しい指令が出ます。それによって「自律神経」「内分泌系」「免疫系」のシステムが影響し合い、私たちに本来備わっている、恒常性(ホメオスタシス)、自己治癒力、自己免疫力が発揮されることとなります。
迷走神経刺激療法は、「脳のペースメーカー」とも呼ばれ、てんかん、うつ病、頭痛、肥満、脳卒中リハビリテーション、心不全、パーキンソン病、アルツハイマー病、炎症性疾患、などの治療に用いられてきました。
迷走神経刺激療法は、装置を体に埋め込むための外科的手術が必要です。しかし近年では、外科手術が要らない「経皮的迷走神経刺激(tVNS)」が臨床で効果をあげており、注目されています。
<耳介迷走神経刺激>は、経皮的迷走神経刺激のひとつの方法です。迷走神経が、唯一、体表に露出している、耳のくぼんだ領域に対して行います。迷走神経を効果的に刺激します。耳ばりは、脳腸相関のメカニズムか活性化させて、脳の発達を促進、心と体の不調や病気を改善します。