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耳鍼が効く仕組み

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耳鍼(耳介療法)の歴史

もくじ

歴史と変遷

紀元前から耳で治療

耳鍼(耳介療法)の歴史は、はるか紀元前にまで遡ります。中国最古の医書にも、ヒポクラテスの時代にも、耳を診断や治療に用いていたという記載があります。東洋においても、西洋においても、先人たちは、耳鍼で病気がよくなることに気づいていたのです。

フランス式耳鍼と中国式耳鍼

その後、耳鍼治療は、大きな発展を遂げ、普及していきました。1950年代に、フランスの医師であるノジェ先生の「耳には胎児が逆さまに投影されている」という理論の耳ツボ図が、ドイツ、日本、中国などで紹介されました。「耳は全身の疾患を反映しており、それを耳鍼で治すことができる」これが大きなトピックとなり、その後、中国式耳鍼とフランス式耳鍼の検証を重ね、耳ツボの標準化が進められました。

同時に、中国でも耳ツボの研究や診断、治療の内容が一層充実し、独自の耳ツボ診療法を確立しました。1970年代に、アメリカのニクソン大統領が中国を訪問した時に、中国の鍼麻酔が初めて国際的に報道されました。鍼麻酔は中国で創始されましたが、その多くは、耳鍼を使っています。

日本より盛んな欧米の耳鍼

現在、耳鍼治療は、欧米で盛んに行われていることをご存知でしょうか。

1990年頃にアメリカで開発された「NADAプロトコル」は、薬物依存症の治療のプログラムに用いられています。また、刑務所での治療、退役軍人のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対しても使われています。

2000年頃には、アメリカの軍医が「BFA」を開発しました。戦場や病院で、兵士の体の痛みや、ストレスを緩和するための治療として使います。戦場という特殊な環境で、簡便で、即効性のある治療方法として研究されたものです。数年前に日本のNHKで紹介されて、話題になったことがあります。

フランス、ドイツ、オーストラリアでも、耳ツボが研究され、治療に応用されています。鎮静、リラクゼーション、血圧下降、慢性痛、メンタルの不調、など、その効果が多数発表されています。

耳鍼による耳介迷走神経刺激

近年は、「経皮的耳介迷走神経刺激療法」が注目されています。てんかんの治療方法である「迷走神経刺激療法」が基となり、世界的に研究・臨床が広がっています。

てんかん、うつ、頭痛、炎症性腸疾患、脳卒中後の上肢リハビリ、パーキンソン病、アルツハイマー病、などで効果が認められています。

また、脳を活性化し、メンタル、自律神経、ホルモン、免疫、を整えるなど「日常生活の質の向上」という観点からも、経皮的耳介迷走神経刺激療法が認知されています。

耳鍼が効く仕組み

脳腸相関迷走神経
耳介迷走神経刺激耳鍼の方法
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