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繊維筋痛症は、全身の広範囲に激しい痛みが生じる病気です。 痛みに加えて、身体症状、神経症状、精神症状が出現します。 その結果、日常生活の質が大きく低下し、社会生活が著しく困難となってしまうことが問題となります。
原因はよくわかっていません。
外科手術や事故によるケガ、肉体的・精神的ストレスが引き金となることもあるようです。
関節リウマチやシェーグレン症候群、変形性関節症、甲状腺機能低下症、うつ病、などの基礎疾患に続いて発症することもあります。
血液検査、尿検査、レントゲン、MRI、CT、筋電図、エコー、脳波検査
一般的な検査で特徴的な異常はみつかりません。
症状の内容と経過をもとに、圧痛点や、痛み以外の症状をスコア化して診断の基準とします。
確立された治療法は、今のところありません。
炎症による痛みではないため、一般的な鎮痛薬である、ロキソニン、ボルタレン、副腎皮質ステロイドホルモンの効果がありません。
薬物療法では、神経障害性疼痛に有効なリリカ、抗うつ薬、睡眠薬が用いられます。
線維筋痛症の症状は「耐え難い痛み」です。
患者さんは、その苦しい痛みと何年も向き合っていらっしゃいます。痛みは自覚症状で、数値化などもできないので、その辛さは本人にしかわかりません。痛みの辛さだけでなく、お医者さん、職場の人、友人、家族に理解してもらえない、という辛さも大きいです。
線維筋痛症の痛みは、炎症によるものではありません。 脳に痛みを伝える経路が興奮していることと、脳が痛みを抑制する経路が弱っていることが、耐え難い痛みの原因となっています。
また、線維筋痛症は痛み以外にも、身体・神経・精神症状がたくさん現れます。 痛みによって、神経が常にたかぶり、筋肉を固く緊張し、からだが冷え、心が縮こまってしまいます。
耳ばりは、鍼麻酔で用いられるなど、痛みの緩和に有効です。
「痛みがどうすれば緩和するか」痛みで弱った脳と身体に向き合います。
耳ばりで、痛みに対して過敏に反応している脳を正常化し、痛みを抑制する神経伝達物質であるセロトニンやオキシトシンを活性化することで、痛みを緩和します。
また、自律神経やホルモン調節に働きかけ、睡眠・消化吸収排泄・からだの冷えを改善します。これらの方法と、耳ツボで精神安定を高めることで、痛みと随伴する症状を治療します。
耳ばりの刺激は、脳に伝わります。脳の神経回路を介して前頭葉、視床・視床下部・扁桃体・海馬・小脳などを巡り、血流を改善します。脳血流が増加することで、痛みに過敏に反応している状態を正常化します。
耳ばりの刺激が脳の神経細胞に作用して、痛みの抑制に機能するセロトニン・オキシトシンを活性化します。また、鎮痛や自律神経に関わるノルアドレナリンのバランスが調整されます。
睡眠は脳を休め、痛みを過敏に伝達している状態を正常な伝達に戻します。
睡眠中は、体内の修復を促す成長ホルモンが多く分泌され、身体・精神・神経症状から回復します。
睡眠、自律神経、精神安定に効く耳ツボを使います。
迷走神経が耳に露出している部分を耳ばりで刺激します。それにより、迷走神経によって支配されている内臓や消化器の働きがよくなります。
線維筋痛症は、併発しているリウマチ性疾患や甲状腺疾患、精神疾患、などを悪化させます。 消化吸収排泄の機能が向上し、全身の栄養状態(エネルギー)が改善することで、基礎疾患の悪化を防ぐことができます。