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てんかんは、大脳の神経細胞の多くが、突然、過剰に興奮し、発作を起こしてしまう病気です。
赤ちゃん、子ども、大人、高齢者、全ての年齢で見られます。生後から3歳までと、小学生に起こりやすいです。およそ100人に1人がかかると言われています
脳のどの部分の神経細胞が過剰興奮するのかによって、発作の様子が決まります。
患者さんごとにその部位は決まっているので、毎回、同じような発作症状が起こることが多いです。
発作は、意識を失い、硬直してガクガクする以外にも、いくつか種類があります。
①単純部分発作
②複雑部分発作
③欠伸(けっしん)発作
④ミオクロニー発作
⑤脱力発作
⑥強直(きょうちょく)発作
⑦間代(かんたい)発作
⑧強直間代(きょうちょくかんたい)発作
発作が5-10分間以上続く、または短い発作が繰り返し起こり、その間の意識がない状態をいいます。
新生児発作など、明確に分離できない場合もあります。ここでは、発作を引き起こす原因が判明している(脳内に病変がある)てんかんの例を紹介します。
部分てんかん |
側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかん、コシェフニコフ症候群、など |
全般てんかん |
ウエスト症候群(点頭てんかん)、レノックスガストー症候群、ミオクロニー脱力発作てんかん、ミオクロニー欠伸てんかん、早期ミオクロニー脳症、など |
てんかんの診断をするうえで、重要な検査としては「脳波検査」と「画像検査」があります。
脳波検査 |
頭全体に電極をつけて脳波を調べ、脳の異常な興奮を記録します。 |
画像検索 |
MRIやCTを使って、脳の異常な興奮を引き起こす傷や形成不全、障害がないかを調べます。 |
てんかんの治療の基本は、抗てんかん薬による薬物療法です。
カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギン、レベチラセタム、クロバザム、ジアゼパム、などの抗てんかん薬が使われます。
ケトン食療法:糖類を極力控え、脂肪を増やした食事。同時に、サプリメントで栄養素の補充が必要で、医師と栄養士の指導のもとで行われます。適応年齢は5歳以下で、発作を抑制する効果のほか、発達や精神面の改善効果がみられることもあります。
副腎皮質刺激ホルモンの注射を一定期間、連日投与します。ウェスト症候群でこの治療が行われます。
抗てんかん薬で発作が抑えられない場合は、手術が検討されます。手術の方法には、病巣切除、皮質焦点切除、脳梁離断、迷走神経刺激療法などがあります。
てんかんをお持ちのお子さまは、やりたいことを思う存分できない、させてもらえない、などと我慢を強いられることもあります。本来、問題ないとされている行事参加で、慎重さを求められることもあります。
友達と一緒に、買い物や映画に行きたくても、躊躇することがあります。テスト勉強や受験勉強も、もっと頑張っていい成績を取りたいと思っても、他の子に比べて勉強時間について制限をしなければなりません。
症状や薬の副作用によって、頭痛や眠気、疲れやすさ、などで集中力が続かないという状況もあります。
抗てんかん薬が及ぼす影響として、日中の眠気、ぼんやりして興味・関心・反応が弱い、という問題は、特に乳幼児期のお子さまの成長、発達にはよくありません。
耳ばり治療においては、てんかん発作をゼロにすることよりも、まずは、発作が起きにくい体づくり、発作が起きても早く体調を取り戻す体づくり、を目標にした施術を行います。
耳介迷走神経刺激療法は、外科手術がいらない、てんかん発作を抑える治療法として用いられています。迷走神経を刺激することで、発作を少なくしたり、小さくする効果があります。
耳介(耳)の、迷走神経が支配している領域を<はり><でんきばり><おきばり>などの方法で刺激します。耳ばりの刺激が、脳の興奮している神経を鎮め、興奮を抑える神経を活性化し、てんかん発作に作用します。
てんかんをお持ちのお子さまは、脳波が乱れ、よい睡眠が取れていないことがあります。そして、体がとても疲れやすいです。自律神経が整うことで、睡眠の質があがります。心身の疲れが抜けやすくなり、発作が起きにくくなります。
てんかんをお持ちのお子さまは、体を硬く緊張させており、頭痛や、首肩のこり、痛みを訴えます。耳ばりで楽にしてあげると、全身の状態がとてもよくなります。
てんかんをお持ちのお子さまは、発作が起きたらどうしようという不安を抱えています。不安が軽くなり、精神を安定させる耳ツボを使います。