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冬季うつ(ウィンターブルー)は、秋から冬にかけて気分の落ち込みや無気力が強まり、春になると自然に軽快するという特徴をもつ、季節性の感情障害です。
光の過敏性、ホルモンリズムが変化しやすい、という体質が影響していることから、毎年同じ時期に再発(冬季うつ病)する割合が大きいです。
通常のうつ病は、人間関係、仕事、喪失体験など、心理的ストレスが原因として多いことに対し、冬季うつ病は「季節の変化」がトリガーとなります。
冬季うつ病は、日照時間の短さが影響すると考えられています。
通常のうつ病では
といった症状が出ることが多いです
症状が重いケースでは、仕事、学校、家事、育児など日常の生活を送ることが困難になります。
そのような場合、最終的には心療内科を受診、診断とお薬の処方を受けるという経過をたどります。
お薬に関しては、冬季うつ病だけの特別なものがあるわけではなく、基本的にうつ病と同じ種類の薬が使われます。
よく使われるのは
冬季うつ病では、過眠になりやすいため、眠気が強く出やすい薬は避けることが多いようです。
冬季うつ病の原因として、日照時間の短さが影響していると考えられています。
そのため、光療法(ライトセラピー)が効果があるとされています。
光療法は医師の指導が必要?自分でもできる?
光療法は、朝に明るい光(10,000ルクス)を浴びて体内時計を整える方法です。
10,000ルクスは、室内照明の20~100倍ほどの明るさで
光療法用のライトを用いますが、医師の指導が必要というわけではありません。自宅でも試すことができます。
ただし、以下の人は相談が必要です
光療法のポイント
光療法ができなくても、日常の工夫で症状を改善できる方法があります。
① 朝の自然光を浴びる
曇りでも、室内より外の光の方が強いです ベランダに出るだけでも違います
② 生活リズムを整える
冬季うつは「寝すぎてしまう」ことが多いので、 起床時間を固定するように心がけましょう
③軽い運動
ストレッチとウォーキングがおすすめ 足を動かせば頭がスッキリ、光+運動のW効果
冬季うつは、症状が出るのが冬だけなので、軽く扱ってしまいがちです。
冬季うつは、日照不足による自律神経、ホルモンのバランスが乱れが原因です。
鍼灸の刺激は、体性-自律神経反射を起こし、自律神経の乱れを整える作用を利用、不調が改善されることがわかっています。
当院の特徴
耳の電気鍼(迷走神経刺激)と耳つぼの置き鍼が、冬季うつの症状に効果を発揮します
耳の電気鍼は、耳に露出している迷走神経(副交感神経)の領域に施術を行うことで自律神経を調節、体が本来もつ機能を高める効果に優れています。
また、脳に近い耳からの刺激によって、脳の血流増加、セロトニンやノルアドレナリンなど神経伝達物質に作用、神経のはたらきを調整する作用が期待できます。
耳つぼの置き鍼は、耳につけたままにして、生体の反応を引き出す療法です。
日内リズム、抗うつ、松果体(メラトニン)、過食、などに対応する耳つぼを使用します。
お洋服を着たまま、少ない刺激量で、効果的な施術を行うことができます

東洋医学では、冬は、閉蔵(へいぞう)といって、エネルギーを貯める季節です。無理をして活動的である必要はありません。
つらい日は、「カーテンを開ける」「外の空気を吸う」だけでもいい養生になります。
春が来たらやりたいことを考えながら、心を穏やかに過ごしましょう。
青山はり治療院 服部