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眼瞼痙攣の初期にあっては、眼科を受診するとほとんどの場合で「ドライアイ」と診断されます。
その理由は、目が乾く、しょぼしょぼする、まぶしい、瞬きが多い、など、眼瞼痙攣とドライアイの症状には共通点が多いからです。

眼瞼痙攣でよくある症状
1|目の乾きや違和感の増加
まばたきの異常や筋肉の緊張により、目が乾きやすくなったり、異物感を感じることがある
2|まぶしさ(羞明:しゅうめい)
光に対して過敏になり、陽光や照明がつらく感じる
3|瞬きの増加
自覚しないうちにまばたきの回数が多くなる
4|目の周りの違和感・重だるさ
目の周りの筋肉のこわばりや疲労感、重く感じる感覚
5|目が開けにくい・自然に閉じてしまう
進行すると自分の意思で目を開け続けるのが難しくなることも
ドライアイでよくある症状
1|目の乾き・異物感
砂が入ったような、ゴロゴロ・チクチクする感覚
2|目の疲れやすさ(眼精疲労)
読書やパソコン作業で目がすぐに疲れる
3|かすみ目・視力の一時的低下
涙の膜が不安定で、視界がかすんだりピントが合いにくくなる
4|充血・しみる・痛み
目が赤くなったり、しみる、痛みを感じることがある
5|まぶたのけいれん
まぶたがピクピクけいれんする
軽症例も含めると、潜在的な眼瞼痙攣の患者さんが多くいると推定されています
次のような場合には、眼瞼痙攣が疑われます
眼瞼痙攣の可能性が高まる所見

眼瞼痙攣は、まぶたを閉じる筋肉(眼輪筋など)が、自分の意思とは関係なく、筋緊張を生じることで起こります
原因は、まぶたの筋肉ではなく、「瞬目(まばたき)の運動神経ネットワークの異常」です。
脳の運動を制御する神経回路の異常によって引き起こされる「ジストニア」の一種とされています。
大脳基底核や小脳をはじめとする脳の各領域で、神経伝達の興奮経路と抑制経路のバランスがうまく調節できていません。
神経伝達の調節には、GABA、ドーパミン、アセチルコリン、グルタミン酸、セロトニンなどの物質も関与しています。
眼瞼痙攣の治療法は、症状の軽減を目的に主に3つのアプローチがあります。
1. ボツリヌス毒素(ボトックス)注射
まぶたの眼輪筋に注射して、神経からの筋肉への信号(アセチルコリン)を一時的にブロック
2. 内服薬(薬物療法)
脳の興奮を抑える薬、不安を減らす薬
3. 生活環境

眼瞼痙攣は、その症状に波があり、睡眠不足・肉体疲労・精神的ストレスによって悪化します。
鍼灸は、ツボや筋肉を介した刺激によって自律神経・ホルモン・免疫にはたらきかけて、体を本来あるべきよい状態に整えます。
それによって、眼瞼痙攣の症状を軽減し、悪化を防ぐことが期待できます。
当院では、【眼瞼痙攣】ジストニアに特化した専門鍼灸コースを用意しております。
自律神経・ホルモン・免疫の機能を調整して自己治癒力を強化、眼輪筋や顔面部の異常な筋緊張を緩和するだけでなく、誤作動を起こしている瞬きの神経回路の再構築を促す鍼灸施術を行います。

耳の電気鍼(耳介迷走神経刺激)は、脳の環境を整える効果が知られています。
耳介迷走神経刺激は、神経細胞の発達を促進し、神経回路の形成を助け、再構築を促す機能を高める効果を報告されています。
脳の血流を増やし、脳の各領域に刺激が巡ることで、アセチルコリンやGABAなどの神経伝達物質の分泌・受け渡しにも調節機能が及びます。

耳の置き鍼は、耳のツボに丸い粒を貼ったままにして、日常生活を送りながらの眼瞼痙攣の症状を緩和します。
脳の興奮を抑える、光過敏(羞明)を抑える、眼輪筋の力みを和らげる、などに対応するツボなどを使用します。
施術の後は、瞼が軽く目が開きやすくなっていて、患者さんは喜ばれます。施術前と比べると、本来の表情・顔つきを見て取れることが多いです。
症状のよい変化を積み重ねながら、根本の原因である「脳の誤作動」を修正、瞬き神経回路の再構築を促進、眼瞼痙攣の症状改善、寛解を目指します。
「眼瞼痙攣の症状がつらい」「ボトックス注射でよい効果がなかった」「ボトックス以外の方法を試してみたい」という方は、ジストニアの鍼灸臨床を多く重ねている当院にご相談ください。
青山はり治療院 服部

