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てんかんの発症時期で多いひとつが、新生児期から乳幼児期にかけてです。
原因として、出生時の低酸素や仮死状態のほか、先天性異常、髄膜炎、脳炎の後遺症などでてんかんが起こります。
この時期ほど多くはありませんが、学童期や思春期に発症する場合もあります。
原因としては、脳の病変が特定できない「特発性てんかん」であることが多いです。
現代医学では、てんかんの治療は薬物療法を基本とし、抗てんかん薬を服用して発作を抑制します。発作の種類やてんかんのタイプに合わせた薬が選択されます。
発作が止まり、脳波検査でてんかん波が出ないことが確認されると、薬の服用は中止されます。
学童期・思春期にてんかんを発症した場合、医療的な側面だけでなく、心理的・社会的な側面でも、子どもの成長に及ぼす影響が懸念されます。
てんかん発作を抑制するためには、規則正しい生活習慣、十分な睡眠、ストレス管理、などが重要とされます。
鍼灸は、自律神経を介して体調を整える作用があります。
てんかんをお持ちのお子さまは、脳波の乱れによる頭痛、睡眠の質の低下、疲れやすい、精神疲労を抱えていることが多いです。
鍼灸で体調を整えることは、発作の軽減と抑制につながるので、子どもであっても鍼灸を受ける意義があります。
当院の鍼灸は、耳介療法を用いる施術を特徴としています
脳に近い耳からの刺激は、脳の活動に作用することが報告されています。
薬物療法で効果が得られないてんかんの患者さんに対して用いられる治療法に「迷走神経刺激療法(VNS)」があります。
前胸部に刺激装置を埋め込み、頚部の迷走神経に刺激を与えることで、大脳皮質の抑制機能を高め、てんかん発作を抑制しようとする治療法です。
迷走神経は耳にも通じている領域(迷走神経耳介枝)があり、そこを介して低周波刺激を与えるものが「経皮的耳介迷走神経刺激療法(taVNS)」です。
この方法でもVNSと同様の効果がもたらされることが報告されており、てんかん発作を抑制する効果が期待できます。
耳介迷走神経刺激
当院では、迷走神経が体表に唯一露出する耳の領域に鍼を打ち、その鍼に低周波の電流を流す「耳の電気鍼」による方法でこれを行っております。
また、耳の置き鍼も行います。
耳のつぼに、丸い粒を貼ったままにすることによって、持続的な皮膚刺激を加えることができます。
耳の置き鍼
これは、大脳の興奮を抑えるだけでなく、脳血流を促し、自律神経を整える効果によって、眠りの質をよくする、気分を安定させる、痛みを緩和する、などが期待できます。
体の鍼
小学校高学年や中学生のお子さまの場合は、心身の緊張状態からくる首肩のこりや痛み、腰痛などを訴える場合もあります。
そのようなケースでは、体の鍼も併用することで楽になります。
鍼灸で、てんかん発作の抑制と体調管理を
現代社会においては、塾通いや習いごとなどで、慌ただしい生活を送っているお子さまが多くいらっしゃいます。受験との両立や、抗てんかん薬による眠気などの影響で不安を感じている方は、鍼灸によるケアもご検討ください。
青山はり治療院 服部