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耳鍼が効く仕組み

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【痙攣性発声障害】改善のポイントは耳鍼

痙攣性発声障害は、声帯の筋肉が自分の意志とは関係なく過度に収縮するため、声帯が閉じて声が出なくなる病気です。

  • 声がかすれる
  • 声が詰まる
  • 声が途切れる
  • 声が震える

「声帯」に問題はなく、誤作動を起こしている「脳」が問題となります。

リハビリで改善している方は少ないかもしれません。

声帯筋へのボトックス注射による治療が一般的に行われます。

その他には、外科的な手術で声帯を拡げたり、安定させたりする方法もあります。

声を出しづらい方は、首、肩、顎などの筋肉が非常に硬くなっていてます。

首の両側にある太い筋肉(胸鎖乳突筋)を指で揉むと、声が少し出しやすくなります。

鍼灸では、鍼や灸を使ってそれらの筋肉の異常な緊張を緩和し、体全体のバランスをとることで、声が出やすくなる施術を行います。

当院では、体の鍼と耳鍼を併用して、痙攣性発声障害に効果をあげています。

<体の鍼>

鍼を打つ数は、少し多くなります。

異常な緊張で硬くなっている筋肉に微細な損傷を起こすことで、代謝を促し、正常な筋肉を再生させると考えています。

<耳の鍼>

脳に近い耳からの刺激は、脳血流を増やす効果が知られています。

耳の電気鍼は、脳の興奮を鎮め、正しい神経伝達を学習しなおす効果が期待できます。

耳の置き鍼は、臓器に対応する反射区(耳つぼ)を選択します。

  • 神門(自律神経や痛みの調節)
  • 肝(筋肉の緊張緩和)
  • 皮質下(大脳の興奮抑制)
  • 脳幹(神経伝達の安定) など

痙攣性発声障害を改善するためには、頚や肩の鍼だけでなく、脳の状態を変えることができる「耳鍼」も使うことが、大きなポイントになります。

青山はり治療院 服部

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